仕 様
〈USBベースのWebサーバー〉
最も注目すべきアプリケーションは、USBベースのWebサーバーです。USBウェブサーバーを使用すると、ユーザーはデバイスを設定し、Webブラウザを使用してデータを表示できます。これにより、ユーザーがUSBデバイスと対話できるようにする主要なオペレーティングシステムごとにアプリケーションを開発する必要がないため、開発コストを節約できます。イーサネットインタフェースが不要なため、ハードウェアコストも削減できます。
〈代表的なアプリケーション〉
・ ルータ/ゲートウェイ
・ USBからイーサネットへのアダプタ
・ Webブラウザを使用したUSBデバイスの設定
〈アプリケーションサンプルemUSB-Device CDC-ECMクラス〉
・ USB to Ethernetアダプタ
・ ルータ/ゲートウェイ
コンポーネント
emUSB-Device CDC-ECMは完全なパッケージとして提供され、次のコンポーネントを含んでいます。
〈CDC-ECMデバイスクラスの実装〉
・ embOS / IPをTCP / IPスタックとして使用するネットワークインタフェースドライバ
・ CDC-ECMの使用方法を示すサンプルアプリケーション
・ CDC-ECMクラスは、USB.orgコンソーシアムによって定義された標準USBクラスプロトコルです。
・ 実際のIP通信を処理するには、USBデバイス側にembOS / IPのようなTCP / IPスタックが必要です。
・ 任意の利用可能なIPプロトコル(UDP、TCP、FTP、HTTPなど)を使用してデータを交換できます。
2.6.22より新しいLinuxカーネルバージョンは、CDC-ECMを完全にサポートしています。 macOS は、バージョン10.4(Tiger)からネイティブにCDC-ECMをサポートしています。
Windowsの場合、CDC-ECMドライバが必要です。
emUSB-Device CDC-ECMには、1つのバルクIN、1つのバルクOUTおよび1つの割り込みINエンドポイントが必要です。
emUSB-Device CDC-ECMは、他のインタフェース(バルク、CDC、MSD、MTP、HID)と組み合わせて、問題なく使用できます。
120MHzで動作する一般的なCortex-M CPUでは、高速USB接続を使用すると約5MByte /秒の転送速度が達成できます。
〈CDC-ECMの使用に必要なコンポーネント〉
・ emUSB CDC-ECM
・ emUSB-デバイスコア
・ emUSBターゲットドライバ
・ embOS / IP(IPスタック)