NXP i.MX 95システムオンモジュール(FPSC(Future Proof Solder Core)規格)の販売開始
NXP i.MX 95は、幅広い市場において高いパフォーマンスと柔軟性を提供するプロセッサであり、特に次のような分野での活用が期待されています。
1. IoTおよび産業用オートメーション
i.MX 95は、リアルタイム制御やセキュアなデバイス管理機能を備えているため、産業用IoT(IIoT)やスマートファクトリーなどの分野に最適です。Cortex-M7によるリアルタイム制御と、AI/ML処理を活用した高度な自動化ソリューションが可能であり、工場設備の監視、制御、予測メンテナンスなどに適しています。
2. 人工知能および機械学習
Neutron NPUが2TOP/sの処理能力を持つため、エッジデバイスにおけるAI推論や機械学習アプリケーションにも適合します。AIベースの映像解析、音声認識、物体認識といったインテリジェントアプリケーションを、低遅延かつ効率的に処理することができます。
3. 自動車およびADAS(先進運転支援システム)
高いセキュリティ機能(Secure Boot、TrustZone、EdgeLock(R) Secure Enclave)と、複数のカメラやセンサーインターフェース(MIPI CSI-2やCAN FD)を備えているため、自動車市場においても重要な役割を果たします。自動運転技術やドライバー支援システムにおいて、リアルタイムのデータ処理やセキュリティ保護が求められる用途に適しています。
4. スマートシティおよびエッジコンピューティング
複数のネットワーク接続オプション(GbE、10GbE USXGMII)を持ち、セキュリティが重視されるスマートシティソリューションやエッジコンピューティングにも対応可能です。都市のインフラ管理や監視システム、エッジAIデバイスでのリアルタイムデータ処理を実現し、エネルギー効率の高い運用が期待されます。
5. マルチメディアおよびエンベデッドビジョン
i.MX 95の強力なグラフィック性能(Mali-G310 GPU)やカメラインターフェースにより、エンベデッドビジョンや映像処理を含むマルチメディアアプリケーションにも最適です。例えば、監視カメラシステムやデジタルサイネージ、さらには医療用画像処理デバイスなど、多様な映像データの処理を高速かつ正確に行うことができます。
6. セキュリティ重視の組み込みシステム
高度なセキュリティ機能により、医療機器や金融端末、エネルギー管理システムなど、データの機密性や安全性が厳格に求められる市場でも、i.MX 95は重要な役割を果たします。Secure BootやTrustZoneを利用したセキュアなアプリケーションの構築が可能です。
i.MX 95は、パフォーマンス、セキュリティ、AI処理、リアルタイム機能を高度に統合しており、スマートでインテリジェントなデバイスが求められるさまざまな市場において競争力の高いソリューションを提供します。 FPSC規格とSOMの特徴: FPSCは、特定の機能セットとピン配置に基づいて設計され、同様のプロセッサとの互換性を最大限に確保しながら、オーバーヘッドを最小限に抑えます。これにより、企業は開発からソフトウェア、セキュリティまで包括的なサポートを受けることが可能です。また、SOMのアップグレードとバリエーションが容易に行え、長期にわたって安定したパフォーマンスが提供されます。 phyCORE-i.MX 95の仕様:
プロセッサ: NXP i.MX 95
・ アーキテクチャ: Arm(R) CortexTM-A55
・ ビット幅: 64ビット
・ 動作周波数: 最大2.0 GHz(A55)+333 MHz(M33)+800 MHz(M7)
・ グラフィックス: Mali-G310 V2 GPU
・ ビデオ出力: 1x 4 Lane Mipi DSI、2x8または2x4 Lane LVDS
・ AI / ML機能: eIQ Neutron NPU搭載、2 TOP/sのAI処理能力
・ セキュリティ機能: Secure Boot、TrustZone、SNVS、SRTC、EdgeLock(R)セキュアエンクレーブ
メモリとストレージ:
・ RAM: LPDDR5 最大25GB/sの帯域幅
・ SPI NOR Flash: Octal SPI Nor Flash
・ EEPROM: 4kB~32kB
・ eMMC: 最大256 GB TLC
インターフェース:
・ Ethernet: 1x GbE、1x GbE RGMII、1x 10 GbE USXGMII(全てTSN対応)
・ USB: 2x USB 2.0、1x USB 3.0(全てデュアルロール)
・ ディスプレイ: 1/2x LVDS 8/4レーン(最大1080p、1920x1200、または2x720p)、1x MIPI DSI D-PHY 1.2(4kp30または3840 x 1440p60)
・ オーディオ: 最大5x SAI、SPDIF、MQS、PDM
・ カメラ: 2x MIPI-CSI2 x4レーン、最大8カメラ対応、または2x 4K60P
・ CAN FD: 5x CAN FD
・ UART: 最大8x
・ PCI: 2x Gen3 1レーン
I⊃2;C: 最大8x
I3C: 最大2x
SPI: 最大8x
MMC/SD/SDIO: 最大2x
物理データ:
RTC: i.MX 95内部および外部RTC
電源供給: 5V
寸法: 41mm x 44mm
温度範囲: -40~+85°C
ソフトウェア:
オペレーティングシステム: Linux(Yoctoベース)
リアルタイムオペレーティングシステム: freeRTOS
この新しいFPSC規格は、組み込みシステムの設計と開発において柔軟性と効率性を提供し、企業の開発プロセスを革新することで、製品ライフサイクル全体を通じて持続可能な競争力を強化します。 【ポジティブワン株式会社について】
社名:ポジティブワン株式会社(POSITIVE ONE CORPORATION)
所在地:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ・ウエスト22F
〒651-0087 兵庫県神戸市中央区御幸通8-1-6 神戸国際会館22F
URL:https://www.positive-one.com/
ポジティブワン株式会社は、最先端技術と時代を先読みしたエンベデッドソリューションをご提供します。そのために海外の有力な最先端技術会社と提携し、多様化する仕様に対応できるOEMハードウェアや世界標準ISO等に準拠する品質向上のためのツールをご提供します。さらに、システムコンサルティング、エンベデッドからPC、スマートフォン、サーバーを含んだハードウェアからソフトウェアまでのシステム受託開発など、皆様のプロジェクト成功のためのご支援をいたします。
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