PEmicroツールでSTMicroelectronics STM32のオプションバイトを簡単かつ正確に設定する機能を提供
■ ユーザーオプション設定コマンド
PEmicroのPROGACMPおよびCycloneソフトウェアには、以下の「ユーザーオプション」コマンドが含まれています。
・ Create/Modify User Options File (CU)
・ Specify User Options File (SU)
・ Program User Options (PU)
これらのコマンドを使用することで、開発者はIDEを通じてユーザーオプションを個別にプログラムできます。 ■ ユーザーオプションとは?
STMicroelectronicsのSTM32 ARMデバイスには、ユーザー設定データをプログラムするためのフラッシュメモリ領域である「オプションバイト」が存在します。これらの領域への書き込みは、デバイスによっては敏感または永続的な設定となるため、開発者が直感的かつ正確に書き込むことが重要です。
■ ユーザーオプションコマンドの使用方法
従来、PEmicroのPROGACMPソフトウェアおよびCycloneスタンドアロンモードでは、オブジェクトファイルを使用してユーザーオプションのプログラムを行っていましたが、新たに導入された3つのコマンド(CU、SU、PU)により、ユーザーオプションの設定が簡単になりました。
Create/Modify User Options File (CU):
このコマンドを選択すると、新しいユーザーオプション(.OPT)ファイルを作成するか、既存の.OPTファイルを修正できます。このファイルはJSON形式で、開発者が書き込むユーザーオプションを表します。
CUダイアログには、デバイスで利用可能な既存のユーザー領域およびオプションの名前が一覧表示されます。PROGACMPのインタラクティブモードでは、各オプションの現在の値も表示されます。各ユーザーオプションについて、開発者は「[新しい]値を書き込む」または「[オプションを]変更せずに残す」を選択できます。新しい値は16進数形式で記述する必要があります。 Specify User Options File (SU):
作成したユーザーオプション(.OPT)ファイルを選択し、設定に反映するコマンドです。
Program User Options (PU):
選択された.OPTファイル内の値をデバイスに書き込むためのコマンドです。多くのデバイスでは、新しいオプション値がデバイスリセット後に反映されます。
■ インポート機能の使用
「Import from File」 オプションを選択すると、開発者は既存の.OPTファイルを選択して修正することができます。ファイルに指定された値は適切なフィールドに表示され、その後、開発者はファイルの内容を必要に応じて変更できます。修正したファイルは、元のファイルに上書きするか、別のファイル名で保存できます。 ■ Cyclone Image Creation Utilityでの例 Cyclone Image Creation Utilityでは、SUおよびPUコマンドを使用して、ユーザーオプションファイルを指定し、プログラムすることができます。コマンドライン版のPROGACMP(CPROGACMP)でも、同様に.CFGファイル内で以下のフォーマットを使用してユーザーオプションをプログラムできます。
SU filepath
PU
ここで、"filepath"は使用する.OPTファイルへのパスを指します(例: C:\PEMicro\PROGACMP\supportFiles_ARM\ST\STM32F7)。
■ お問い合わせについて
STMicroelectronicsのSTM32デバイス向けPEmicroツールのユーザーオプション設定に関するご質問や詳細については、ポジティブワン株式会社までお気軽にお問い合わせください。
【P&Eマイコンシステムズ社について】
P&Eマイコンシステムズ社は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州に本社を構える老舗の開発ツールベンダーです。1981年に世界初の汎用EPROMプログラマを開発し、それ以来業界のトレンドセッターとなっています。プロダクションプログラマ用Cycloneは、高性能で設定が容易、多彩な制御と自動化のオプションを備えたスタンドアロンのインサーキットプログラマとして知られています。また、MULTILINKデバッグプローブは優れた性能と幅広い互換性を提供し、多くのマイクロコントローラメーカーをサポートしています。
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