Renesas RAおよびSynergyデバイス向けPEmicroのIDコード保護サポートを発表
Renesas RAおよびSynergyデバイスでは、オンチップフラッシュメモリへの第三者によるアクセスを防止するためのセキュリティ手段としてIDコード保護を提供しています。MCUがブートモードで起動した後、PCなどのホストが接続された際にID認証が行われ、無許可のアクセスが防止されます。
■ PEmicroツールでのIDコード保護の利用
PEmicroのツールは、Renesas ARMプロセッサをサポートするOCD/シリアルプログラマーID設定レジスタ(OSIS)でのIDコード保護を利用できるようになりました。開発者は、4つの32ビットワードをOSISレジスタに書き込み、IDコードビット[127]と[126]で発行されるセキュリティレベルを示します。
■ e2 StudioによるIDコード保護設定
e2 Studioでプロジェクトを作成する際、スクリプトフォルダにあるconfiguration.xmlファイルをダブルクリックし、BSPタブを選択してプロパティに移動します。IDコードモードでは、「Unlocked (Ignore ID)」、「Locked with All Erase support」、「Locked」の3つのオプションがあり、セキュリティレベルに応じた設定が可能です。プロジェクトがビルドされた後、これらの設定を含むSRECファイルは、Image Creation UtilityやPROGACMPを使用してデバイスにプログラムできます。
■ Cyclone Image Creation UtilityでのIDコード保護
Cyclone Image Creation Utilityを使用してRenesasデバイスをIDコードマッチでアンロックするには、デバイスのセキュリティに使用された32文字のIDコードを「Build & Deploy」をクリックする前に入力します。セキュリティ設定の「Allow ID Authentication」を選択し、128ビットのIDコードを手動で入力するか、既存のプログラム済みファイルをロードすることで自動的に入力できます。 ■ PROGACMPでのIDコード保護と認証
PROGACMPを使用する場合、接続時にPEmicro Connection Managerで「Security Settings」を選択し、「Allow ID Authentication」にチェックを入れます。手動でIDコードを入力するか、既存のファイルを参照することでIDコードを入力できます。その後、デバッグモードに再入することで、通常のフラッシュプログラミングを実行できます。 ■ お問い合わせについて
Renesas RAおよびSynergyデバイス向けPEmicroのIDコード保護およびその他のセキュリティ機能に関するご質問や詳細については、ポジティブワン株式会社までお気軽にお問い合わせください。
【P&E Microcomputer Systems社について】
P&E Microcomputer Systems社は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州に本社を構える老舗の開発ツールベンダーです。1981年に世界初の汎用EPROMプログラマを開発し、それ以来業界のトレンドセッターとなっています。プロダクションプログラマ用Cycloneは、高性能で設定が容易、多彩な制御と自動化のオプションを備えたスタンドアロンのインサーキットプログラマとして知られています。また、MULTILINKデバッグプローブは優れた性能と幅広い互換性を提供し、多くのマイクロコントローラメーカーをサポートしています。
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