DiagRA X販売開始:ISO-26262準拠の車両診断ソリューション。バスシミュレーション、高速データ記録、柔軟な校正機能で、車両校正とデータ解析を強力にサポート

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2024年10月8日、ポジティブワン株式会社(本社:東京都渋谷区:ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州にあるRA Consulting GmbH本社の日本総代理店)は、車両校正とデータ解析を革新的に進化させる新しいソフトウェア「DiagRA X」の販売を開始いたします。DiagRA Xは、車両のECU(電子制御ユニット)に対して柔軟かつ精密な校正とデータ記録を実現し、ユーザーフレンドリーなインターフェースと高い機能性を備えたソフトウェアです。ISO-26262の認証を取得し、機能安全性にも対応しています。DiagRA Xの販売を開始いたします。


◆主要機能と特長
・ DiagRA Xは、車両の校正エンジニアに最適化された多機能なソリューションです。特に、データの視覚化、リアルタイムでの高速データ記録、イベント制御アクションなど、車両開発の重要な場面で必要な機能を幅広く提供します。

・ 高度なデータ視覚化
DiagRA Xは、タイルレイアウトと高機能なビジュアライザーを搭載し、測定データの視覚化を直感的かつ簡単に行えます。これにより、データ解析が迅速化され、エンジニアは情報を一目で把握することが可能です。

・ 高速データ記録と精密な測定
MDF 4.0形式での高速データ記録に対応し、膨大なデータをリアルタイムで取得。後の分析用に詳細なデータ記録が行えるため、車両の試験や運転データの正確な評価が可能です。

・ バスシミュレーションとリモート操作
DiagRA(R) Xは、CANバス上で仮想メッセージの定義と送信ができ、特定の運転条件を模擬したテストが可能です。また、ASAP 3インターフェースを使用して、リモートからテストベンチシステムを操作し、校正作業を効率化します。

・ 柔軟なメモリ管理とECUフラッシュ機能
メモリページ間でのパラメータ比較、作業ページと参照ページの切り替えが簡単に行え、ECUデータの管理が容易です。さらに、多くのECUに対応するフラッシュ機能も備え、Hexツールによるメモリダンプとデータ検証も可能です。

・ 機能安全性の確保
ISO-26262認証に基づき、DiagRA(R) Xは安全で信頼性の高い校正作業を提供。FMEA(故障モード影響解析)と高度な品質保証プロセスにより、エンジニアが求める安全性を確保しています。 ◆ユースケース:DiagRA Xがもたらす利便性
DiagRA Xは、複数のユースケースにおいて車両校正の効率を向上させます。例えば、エンジンやトランスミッションのECU調整では、数クリックでパラメータを最適化し、迅速に校正作業を進められます。また、リアルタイムでの高速データ記録やバスシミュレーションにより、実車テストやシミュレーション環境でのテストが一段とスムーズに行えます。

さらに、ISO-26262認証による高い安全性と、FMEAプロセスに基づいた品質保証機能が統合されており、自動車業界でのコンプライアンス要求に対応。ユーザーが安心して利用できる信頼性の高い環境を提供します。

◆DiagRA Xの仕様
1.校正と測定
・ ECUのパラメータ調整、スカラーとマップの校正に対応
・ 作業ページと参照ページ間でのデータ同期機能
・ 特徴曲線・マップを含むさまざまな視点からのデータ調整
・ データ記録と視覚化

2.MDF 4.0形式のデータ記録
・ 高速データ記録機能で、膨大なデータをリアルタイムで取得
・ イベントトリガー条件での自動記録
・ タイルレイアウトと高機能ビジュアライザーで直感的なデータ視覚化

3.バスシミュレーション
・ 仮想メッセージを定義し、CANバスに周期的または任意で送信

4.インターフェース対応
・ ASAP 3インターフェースでテストベンチシステムとの連携をサポート
・ XETKおよびFETKの測定、校正、フラッシュ対応
・ サポートプロトコル:XCPonETH、CANなど

5.フラッシュとメモリ管理
・ 多数のECUに対応したフラッシュ機能
・ Hexツールでのメモリダンプとデータ検証
・ DCMファイルのインポートとエクスポートによるパラメータ比較

6.機能安全性
・ ISO-26262認証
・ FMEAやQAプロセスによる高レベルの機能安全性を実現

7.計算機能
・ 測定データから新たな値を計算し、視覚化および記録に利用

8.MDFマーカー
・ 記録中にマーカーを追加し、特定の場面を後で簡単に検索可能 ◆DiagRA Xハイライト

1.自動車開発でのECU校正とテスト
・ 車両開発において、エンジンやトランスミッションのECUのパラメータを最適化するために、DiagRA(R) Xの校正機能を利用。高精度のスカラーやマップ調整で、燃費や排出ガス基準を満たす設定を実現。
・ ASAP 3インターフェースを活用し、テストベンチシステムでの自動計測や校正をリモート操作。効率的なデータ収集と解析により開発時間を短縮。

2.リアルタイムデータ記録と解析による車両診断
・ 車両試験中に高速でデータを収集し、MDF 4.0形式で記録。測定データを後から詳細に分析し、車両挙動や不具合の原因を特定。
・ イベントトリガー機能を使い、特定の条件が発生した瞬間から自動的にデータ記録を開始。これにより、問題発生時の状況をリアルタイムで捉え、迅速な対策が可能。

3.機能安全性が求められる車両制御システムの検証
・ ISO-26262認証のDiagRA Xを使用し、機能安全性の観点からECUの設計やパラメータを検証。安全性が求められる車両制御システム(ADAS、電動パワートレインなど)で安心して導入可能。
・ FMEAとQAプロセスに基づいた安全対策を実施し、法的要求や業界基準を満たす車両開発を支援。

4.車両のCANバスシミュレーションとテスト
・ DiagRA Xのバスシミュレーション機能を利用し、仮想メッセージをCANバス上で周期的または任意で送信。これにより、特定の運転状況を模擬し、車両やECUの応答を評価。
・ シミュレーションを通じて、実際の車両試験に先立ち、ECUの動作や通信が正常であるかを確認。効率的に開発およびテストプロセスを進行。

5.複数のECUデータの比較と管理
・ メモリページ間でのパラメータ比較機能やDCMファイルのインポート/エクスポートを活用し、異なるECUバージョン間でのデータの一貫性を確認。
・ 作業ページと参照ページの切り替えにより、テストやパラメータ調整の前後での変化を効率的に管理。 【RA Consulting GmbHについて】
RA Consulting GmbHは、1992年にドイツで設立された、車両診断、テスト、計測技術に特化した企業です。本社はドイツ南西部のフォルムスバッハに位置し、自動車産業を支える高品質なソフトウェアとサービスを提供しています。RA Consulting GmbHは、ISO 9001:2015認証を取得しており、高い品質基準を維持しながら、国際的なOEMやTier 1サプライヤーと密接に連携し、革新的な診断ソリューションを開発しています。

RA Consultingのソリューションは、車両の全開発サイクルを通じて利用可能で、コントロールユニットの診断、データ収集、解析において重要な役割を果たしています。長年にわたり培った経験と技術をもとに、車両の安全性、信頼性、効率性を向上させる製品とサービスを提供しており、特にDiagRA(R) Dのような診断ソフトウェアは、多くの企業で採用されています。

RA Consultingは、自動車業界の未来を見据え、継続的な技術革新と製品改善に注力しており、世界中のパートナーと共に持続的な成長を目指しています。

【ポジティブワン株式会社について】

社名: ポジティブワン株式会社(POSITIVE ONE CORPORATION)

東京本社: 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ・ウエスト22F
関西本社: 〒651-0087 兵庫県神戸市中央区御幸通8-1-6 神戸国際会館 22F

URL: https://www.positive-one.com

ポジティブワン株式会社は、最先端技術と時代を先読みしたエンベデッドソリューションを提供します。海外の有力な技術会社と提携し、多様化する仕様に対応できるOEMハードウェアやISO準拠のツールを提供し、システムコンサルティングからハードウェア、ソフトウェアのシステム受託開発まで、幅広くサポートしています。

【本件に関するお問い合わせ先】

ポジティブワン株式会社
メールアドレス:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
TEL:03-3256-3933
FAX:03-4360-5301