トレーラーとトラック間の通信を最適化:J2497プロトコルスタックが商用車両の診断・輸送効率と高耐久性を実現~J2497(PLC4TRUCKS)プロトコルスタックの商用ソースコード販売開始

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2025年1月24日、東京都渋谷区 ポジティブワン株式会社(米国インディアナ州に本社が置くシンマソフトウェア(Simma Software, Inc.)日本総代理店)は、商用車両間通信を大幅に簡略化する「J2497(PLC4TRUCKS)プロトコルスタック」の提供を開始しました。このプロトコルスタックは、商用車両やトレーラーの通信ネットワークに特化した高性能ソリューションであり、効率的な開発、信頼性の向上、そして迅速な市場投入を実現します。 ◆J2497プロトコルスタックの概要
J2497(PLC4TRUCKS)は、SAE J2497メッセージの送受信を行うためのシンプルなアプリケーションプログラムインターフェース(API)を提供します。このプロトコルスタックは、Intellon P485トランシーバーとのインターフェースやメッセージタイミングに関連する複雑さを抽象化し、開発者が機能実装に専念できるよう設計されています。

この技術は、厳しい車載環境下での安定性を保証するだけでなく、商用車両の複雑な通信ネットワークで求められる性能要件を満たすために設計されています。特に、複数のネットワークで100%のバス利用率が発生しても動作が維持されるため、大規模なシステムでも信頼性を提供します。

◆主な特長
ANSI C ソースコードの提供
・ 組み込み開発者がカスタマイズ可能な軽量設計
・ メモリリソースが制約される環境にも最適

幅広いCPU互換性
・ 8ビット、16ビット、32ビットCPUに対応し、RTOSの有無に関わらず動作可能
・ 多様な組み込み環境に適応可能な柔軟な設計

フラッシュブートローダー対応
・ 製品のライフサイクル中に簡単なソフトウェア更新を実現

高負荷耐性
・ 同時に複数のネットワーク通信を処理可能な性能を保証

Intellon P485トランシーバーとの統合
・ UART-P485インターフェースに対応し、ハードウェア統合が容易 ◆具体的な導入例と市場ニーズ
車両間通信の最適化:
・ トレーラーとトラック間のセンサーや制御情報の確実な伝送をサポートし、物流効率を向上

オンボード診断(OBD)との統合:
・ 車両診断システムと連携し、リアルタイムのデータモニタリングを提供

高耐久性が求められる商用環境:
・ 振動、ノイズ、温度変化が激しい環境下でも安定した通信を保証

迅速な市場投入:
・ プロトコルスタックが提供するシンプルなAPIとサポートにより、開発期間を短縮 ◆J2497の主な利用シーンと市場ニーズ
トレーラーとトラック間の通信:
・ トレーラー内のブレーキ、照明、温度センサー、積載センサーなどのシステム情報をトラック側に確実に伝える用途に最適。

車両診断システム(OBD):
・ トラックのオンボード診断(OBD)機能と統合して、リアルタイムのデータモニタリングを実現。商用車両のメンテナンス効率を向上

長距離輸送の最適化:
・ 長距離輸送業界では、データの信頼性とタイムリーな情報共有が物流効率を高める鍵となります。J2497プロトコルは、こうした要件を満たすために設計

高耐久性が求められる環境:
・ 極端な温度変化、振動、電磁ノイズなど、厳しい条件下で動作する商用車両においても高い信頼性を維持

◆製品の問い合わせの際
お問い合わせの際は、以下の情報をご提供いただけますと、より迅速かつ的確な対応が可能となります。
1.ご利用予定のマイコン
・ 具体的な製品名や型番をご記入ください。
2.RTOSの使用状況
・ 使用の有無、および使用予定の場合はRTOSの名称をご明記ください。
3.開発中の製品情報
・ 製品の名称、用途、特徴などをご記入ください。
4.外部委託の有無
・ 外部委託の予定がある場合は、委託先との資本関係や各社の役割分担についてお知らせください。
5受託開発に関するご希望
・ 評価ボードやカスタムボードの貸し出し、ソフトウェア環境の提供、開発スケジュールなど、特別なご要望がございましたらご記入ください。

これらの情報を事前に共有いただくことで、スムーズなコミュニケーションとサービス提供が可能となります。ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。スタック製品は、製品はソースコードライセンスで提供しており、ロイヤリティフリーとなっております。 【シンマソフトウェア(Simma Software, Inc.)について】
シンマソフトウェア(Simma Software, Inc.)は、アメリカ合衆国インディアナ州西端、ビーゴ郡に位置する都市テレホートに本社を置いています。自動車業界向けのJ1708、UDSプロトコルスタック、J1939インタフェースオプションなど、セーフティクリティカルなリアルタイム組込みソフトウェア開発を専門としています。製品ラインには、J1939、CANopen、CAN、J1587、J1708、J2497、J1922、ISO 15765、OBD-II、UDS、およびKWP2000用のソリューションが含まれています。ソフトウェアは、100万台以上の電子制御ユニット、110の設計、100以上のお客様に使用されています。当社の製品は、フォード、ボーイング、米軍、すべての主要OEM(フレイトライナー、インターナショナルなど)のいくつかのティアワンサプライヤー、いくつかのセルラー機器プロバイダー、および診断機器メーカーによって使用されています。

テキサス・インスツルメンツDSPサードパーティ・ネットワーク、NXPパートナー・プログラム、STマイクロエレクトロニクス・パートナー、マイクロチップのデザイン・パートナー・プログラム、および自動車技術者協会のメンバーです。

【ポジティブワン株式会社について】
社名 ポジティブワン株式会社(POSITIVE ONE CORPORATION)
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ・ウエスト22F

公式サイト:https://www.positive-one.com
SoM製品関係:https://www.chinchillasmart.com

ポジティブワン株式会社は、「サービスモデル」のための「ものづくり(IoT端末側から)」の仕様設計から開発製造に至るまでのワンスポットソリューションを提供いたします。

今までの半導体関連を取り巻くエンベデッドのプレイヤは、自社開発をしたコア製品を販売することにフォーカスをしているため、サービスモデルや仕様にあった製品を提案することは難しかったです。ポジティブワンは、海外の有力な最先端技術会社と提携し、多様化する仕様に対応できる商社機能、自社のハードウエアからソフトウエアの開発製造、そして、テストから認証サービスのための第三者試験機関との提携と支援サービスにより、多様にあったサービスに対応できます。企画段階での仕様作成、技術的な問題定義や解決、最先端技術の導入に選ばれます。それは、IoT端末以外、自動車、医療、産業機器などの安全性や信頼性を求められる分野での経験や実績を積んでいます。

【本件に関するお問い合わせ先】
ポジティブワン株式会社
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