TC4Dx、RH850/U2C、S32K31/K36、Tongxin Micro THA6(ASIL-D、Cortex-R52(Bosch GTM統合)等対応「UDE 2025」発表

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2025年4月1日、ポジティブワン株式会社(本社:東京都渋谷区、ドイツ・ラウタに本社を持つPLSプログラマブルロジックアンドシステム社日本総代理店)は、2025年2月25日からニュルンベルクで開催される「embedded world 2025」でデモを行い、ランタイムエラー解析の効率を向上させた高機能デバッグツール「Universal Debug Engine(UDE)2025」を初公開しました。UDE 2025は、マイクロコントローラの複雑なアプリケーションにおけるデバッグおよびトレースベースの解析を、より容易かつ効率的にする数多くの新機能を搭搭載しています。

◆主な新機能
・ 新デザインのホーム画面
UDE2025では、新しくデザインされたホーム画面により、直感的かつ素早くデバッグ作業に入れるようになりました。最近使用したデバッグワークスペースが起動直後に表示され、新規のデバッグセッション作成もさらに簡単になります。

・ 実行シーケンスチャートの機能強化
関数やタスクの実行順序を可視化する「実行シーケンスチャート」が改良されました。特定の関数を名前で検索可能となり、大量のトレースデータを扱う際に利便性が向上しました。さらに、時間軸に沿ったプログラムフローの追跡をキーボードショートカットで迅速に行えるようになりました。

・ トレースビューの時間同期
UDE2025では、実行シーケンスチャート、トレースウィンドウの記録データリスト表示、およびトレースデータから生成されるコールグラフの間で時間同期が可能となり、アプリケーションの動作解析をより効率的に実施できます。

・ サードパーティツールとの連携強化
リアルタイムOSやAUTOSARソフトウェアのタイミング解析・可視化を目的として、記録したトレースデータの便利なエクスポート機能を搭載。VectorやINCHRONなどの他社ツールとの連携が容易になりました。また、GLIWAのタイミング解析ツール「T1.timing」との統合をさらに深め、デバッグ機能を直接T1.timingに取り込めるようになりました。

・ リアルタイムOSの内部解析機能を強化
記録したトレースデータを元に、タスクごとのCPU負荷を統計的に測定可能。リアルタイム処理の最適化に役立つ情報を迅速に提供します。

・ Pythonによるマクロプログラミング対応
従来のJavaScriptやVisual Basicに加え、UDE 2025ではPythonスクリプトもサポートし、マクロ機能の利便性が一層高まりました。

・ 高性能マイコン向けの拡張デバッグ機能
InfineonのAURIXTM TC4Dx、RenesasのRH850/U2C、NXPのS32K31、S32K36、i.MX RT1180、STMicroelectronicsのStellar SR6 G6、Tongxin MicroのTHA6シリーズなど、高性能マイクロコントローラへの対応を強化。特にTongxin MicroのTHA6シリーズはASIL-D認証取得済みで、中国初のArm Cortex-R52(Bosch GTM統合)に対して完全なマルチコアデバッグを提供します。

・ ハードウェアトレースの拡張
AURIX TC4xシリーズではAI用アクセラレータコア(Synopsys ARC-EV)のトレースにも対応し、メインコア(TriCore)と並行した解析が可能です。RenesasのRH850/U2B MCUでは、Bosch GTMによる信号処理のトレースにも対応しました。

・ ユーザーフレンドリーなフラッシュプログラミング
オンチップおよび外部フラッシュメモリプログラミングツール「UDE(R) Memtool」のユーザーインターフェースも刷新。段階的なガイドによって、初心者でも容易に作業を進めることが可能です。

UDE2025は2025年5月に正式発売予定です。

《関連製品》
◆統合開発環境UDE
https://www.positive-one.com/products/embedded-tool/pls_ude.html

【PLSプログラマブルロジックアンドシステムとは】
PLSプログラマブルロジックアンドシステムGmbH(PLS Programmierbare Logik & Systeme GmbH)は、ドイツ・ラウタに本社を持つ組み込み向け開発ツールのサプライヤーです。インフィニオンテクノロジーズ、STマイクロエレクトロニクス、NXPセミコンダクターズ、ルネサスなどのレガシーな半導体から最先端の半導体のためのソフトウェアデバッグソリューションおよび完全な開発ツールを提供します。ポジティブワン株式会社は、日本総販売元として、日本およびアジア市場への販売、サポートを行っております。

【ポジティブワン株式会社について】
社名 ポジティブワン株式会社(POSITIVE ONE CORPORATION)
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ・ウエスト22F

URL http://www.positive-one.com
SoM製品関係:https://www.chinchillasmart.com

ポジティブワン株式会社は、最先端技術と時代を先読みしたエンベデッドソリューションをご提供します。そのために海外の有力な最先端技術会社と提携し、多様化する仕様に対応できるOEMハードウエアや世界標準ISOなどに準拠する品質向上のためのツールをご提供します。さらに、システムコンサルティング、エンベデッドからPC、スマートフォン、サーバーを含んだハードウエアからソフトウエアまでのシステム受託開発など、皆様のプロジェクト成功のためのご支援をいたします。

【本件に関するお問い合わせ先】
ポジティブワン株式会社
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TEL:03-3256-3933 FAX:03-4360-5301