仕　様

◆ハードウェア仕様
・　出力信号周波数:
　　・　モデル LRMO1.D00.109: 2800 MHzから3120 MHz
　　・　モデル LRMO1.D00.102: 50 Hzから350 MHz
・　名目出力信号パワー:
　　・　LRMO1.D00.109: +18 dBm
　　・　LRMO1.D00.102: +15 dBm
・　統合位相ノイズ:
　　・　LRMO1.D00.109: 　　・　LRMO1.D00.102: ・　高調波抑圧: ・　周波数安定性: 自由運転モードでのアラン偏差は5×10^-11
・　出力パワー安定性: 0.05 dB/°C
・　リターンロス: ・　PLLロック時間:
◆入力仕様
・　参照RF入力:
　　・　SMA-Fコネクタ、50 Ω、10 MHz、-20 dBmから+10 dBm
・　動作温度範囲: 20-25 °C

◆インターフェース
・　ネットワーク接続: イーサネット接続対応、EPICS IOCと互換性あり

これらの仕様により、Libera RMOは高精度なRF信号の生成と安定化を提供し、加速器やその他のRFアプリケーションにおいて重要な役割を果たします。

ユースケース

1. 粒子加速器
用途: 加速器内のLLRF（低周波数フィードバック）ステーションの同期に使用。
効果: ビーム品質を向上させ、粒子加速の効率を高める。

2. RFシステムの同期
用途: 複数のRF機器やデバイスを正確に同期させるための基準信号源として機能。
効果: 各デバイスの性能を最大化し、全体のシステムの整合性を維持。

3. 高エネルギー物理学実験
用途: 粒子衝突実験において、RF信号の安定化を通じてビーム条件を最適化。
効果: 正確なデータ取得を促進し、新しい物理現象の発見を支援。

4. 放射線治療装置
用途: 放射線治療におけるRFシステムの安定化を実現。
効果: 患者への放射線照射の精度を高め、治療効果を最大化。

5. RFシステムのテストとキャリブレーション
用途: RF装置のテストやキャリブレーションにおいて基準信号を提供。
効果: 機器の性能評価と調整を簡素化し、信号の品質を向上。

6. 研究機関での教育
用途: RF技術に関する教育や研究において、安定した基準信号源として利用。
効果: 学生や研究者が最新のRF技術を学ぶための実践的な環境を提供。

7. シンクロトロン光源
用途: シンクロトロン光源でのビームの安定性を維持するための基準信号源として使用。
効果: 放射光の品質を維持し、科学研究の成果を向上。

これらのユースケースにおいて、Libera RMOは高性能なRF信号源としての重要な役割を果たしています。

パフォーマンス

1. ジッター性能
低ジッター: 10 Hzから10 MHzの範囲で、
2. 周波数安定性
高い周波数安定性: 自由運転モードにおける周波数安定性は5×10^-11（アラン偏差）で、長期間にわたり安定したRF信号を提供します。

3. 出力信号特性
高出力信号パワー: LRMO1.D00.109モデルは最大+18 dBmの出力信号パワーを提供し、強力な信号が必要な場合に対応します。

4. 位相ノイズ
低位相ノイズ: 出力信号の位相ノイズが非常に低く、高品質なRF信号の生成を可能にします。LRMO1.D00.102モデルでは
5. 高調波抑圧
高調波の抑圧性能: 第5高調波までの高調波抑圧が
6. レスポンスタイム
迅速なロック時間: PLLロック時間が
7. 環境適応性
温度安定性: 20-25 °Cの動作温度範囲内で高いパフォーマンスを維持し、さまざまな環境条件下でも安定性が確保されています。
これらのパフォーマンス特性により、Libera RMOは粒子加速器やその他のRFアプリケーションにおいて非常に信頼性の高い信号源として機能します。

採用事例

**Libera Reference Master Oscillator (RMO)**は、以下の研究所や施設で広く使用されています：

Shanghai Jiao Tong University - 中国の上海交通大学
Sabina - イタリアのフラスカーティ国立研究所（INFN）
これらの施設では、Libera RMOが高精度なRF信号を提供し、さまざまな科学研究や実験において重要な役割を果たしています。